”天国までの地獄道”それがブランディングの真髄だった

今日はざっくりいうと”地場工務店のブランド化を目指して大手メーカーにも打ち勝とう”というセミナーに参加してきました。講師はオストコーポレーション代表の吉田登志幸氏。

最初は”異業種のセミナー”感覚で参加したけれど、全くそんなことはない。
ジャンルが住宅なだけであって、これはどの業界にも響くものがあると思ったので特に印象深いところを書き起こしておきます。

価格競争に転じない!
価値を高めることに一点集中

高い安いとか、そういう話じゃなくて、それが欲しい。
他人に自慢したいからそれを買う。

例えば大切な人へのプレゼントを買いたいと百貨店に行く。
全く同じ素材で作られたシルバーのネックレスがあって、片方は百貨店のブライダルジュエリーショップ、一方はティファニー。

大切な人へのプレゼントです。
桁が違ってもティファニーを買うと思います。
簡単にいうとこれがブランド力です。

結婚記念日だったり誕生日だったり、年に一回くらい何かプレゼントしたい。
ジュエリーに詳しくない男性は大抵ティファニーが連想できます。

こうなってしまえばティファニーはどんと構えていればいいわけです。
何もビラを配ったり、営業マンがガツガツしていたりする必要性もない。
勝手に来るんです。

僕自身もプレゼントで2回ほどティファニーに行ったことがあります。
なぜティファニーに行ったかというと同じように「ティファニー行っとけば喜んでもらえるはずだ」というなんとも浅はかで単純な考え。
(調べてみると婚約指輪にダイヤのリングをプレゼントする、っていうのをやり始めて広めたのはティファニーなんだとか…。恐ろしい。)

でもそう思わせたもの勝ちです。
それが究極のブランド化ってやつなんですね。

じゃあそうなるためにはどうするか。
とにかく自分でこうだと決めたことはブレずにやり続けること。

身近なところでいえば、日清のカップヌードル。
似たような味のカップラーメンが80円とかで売られていても値段を下げずにそのまま売ってますよね。
同じくコーラも、コカ・コーラと、ペプシコーラがあるけれど、大半の人は”コーラ=コカ・コーラ”なんです。

日清のカップヌードルやコカ・コーラのコーラは、昔からロゴもパッケージもそのままだし、もっというと身体が味を覚えているから絶対に外すことはないという信頼がある。

例え低価格の競合他社が現れたとしても関係なく、やり続けること。
そうすることで高くても絶対外さないという信頼を勝ち取ることができる。

例え大きな金額の仕事が来ようと、それが自分で決めた基本軸がズレてしまうのであればきっぱり断る。
目先の売上に臆することなく、ブレずにやり続ける。

そしてその先に待っているのが天国であると。
セミナーでは他にも「じゃあまず何をするの?」とか、もっと俯瞰で見た時のお金の流れとか、そういう大事な部分はひとまず。

僕もブランディングを推奨している人間としてどこまで踏み込んでいくべきか悩ましいと考えていたところですが、関わらせてもらった以上は「基本軸を決めたらブレずにやり続けましょう」というところまでしっかり伝えてサポートしていくべきだなと実感したところでした。

講師の吉田さん、ありがとうございました。

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